ちゃんとテスト書き始めた話
テストのモチベ=怖いからやる
- 正直に白状すると、「これまでテスト書いたことない && 会社にテストの文化がない && テスト書いてる時間ない」っていう状況で、時間を割いてでもテストを書こうっていうモチベがなかなか湧かなかった。
- そんななか、唯一、ハッキリとしたわかりやすいモチベは「デグレが怖い」という恐怖心から解放されることだった。
- プロジェクトが大きくなるほど、自分が書いたコードがどこまで影響するか把握できなくなってくる。だからといって、変更のたびにブラウザでポチポチ一個ずつ確認する作業はだるい。
- テストが通ってるという事実が抜群の安心感をもたらすことがわかってきて、ちゃんとテストを書くようになったというお話です。
500返ってないか怖い
- 一番わかりやすいテスト項目として「ユーザーにエラー画面を表示していないか」というのがまずアタマに浮かんだ。
- モデルとか変更すると、影響範囲よくわからないし、怖い。
- 手っ取り早く全部のアクションで500返ってないかテストする方法を考えてみた。
response.should be_success
的なレスポンスをチェックするテストにタグをつけて、全コントローラーをまたいでレスポンスをチェックするテストだけを実行するってやり方を考えてみた。全コントローラーのテストは時間かかって、たぶん手元では試さなくなりそうだから。
# spec/spec_helper.rb RSpec.configure do |config| config.treat_symbols_as_metadata_keys_with_true_values = true end
- RSpec 2.xだとこの設定が必要らしい。
it 'hogehoge', status: true
みたいなのをit 'hogehoge', :status
で書けるようになる。
# lib/tasks/spec/status.rake require 'rspec/core/rake_task' namespace :spec do namespace :controller do RSpec::Core::RakeTask.new(:status) do |spec| spec.pattern = 'spec/controllers/**/*_spec.rb' spec.rspec_opts = '--tag status' end end end
- 自分で
rake spec:controllers
的なテストのraketaskを定義したいときはRSpec::Core::RakeTask.new(:hoge)
使えばいいっぽい。 - 全コントローラーのテストで、
status
ってタグがついてるものだけ実行したいので、こんな感じ。
it 'returns successfully', :status do get :index response.should be_success end
$ rake spec:controllers:status
- これでコントローラーをまたいで
status
タグのついたテストだけ実行できる。 - 全コントローラーのテストは重すぎるので、これでかなり気軽にチェックできるようになると思う。
- とりあえずステータスコードをチェックするようなテストに
status
タグをつけておく、っていうルールを共有する必要はある。
スクリプトでDBを更新するの怖い
- ちょっと前に顧客のデータぜんぶ消しちゃった事件があったような気がする。
- ああいうのあるし、DBを更新する系のスクリプトはちゃんとテストしたい。
- 仕事では
rails r
でスクリプトを実行するんだけど、こういうのはどうやってテストすればいいのかわからなかったので調べたり試行錯誤した。
# config/environments/test.rb NaotySample::Application.configure do $LOAD_PATH.unshift "#{Rails.root}/script" end
script/
以下をrequire
するためにパスに追加しておく
# spec/scripts/create_naoty_spec.rb require 'spec_helper' require 'create_naoty' describe CreateNaoty do it 'creates naoty' do CreateNaoty.run User.where(name: 'naoty').first.should be_present end end
- スクリプトを読み込んでテスト内で実行する。
- モジュールのテストとたぶん同じやり方だと思う。やったことないけど。
# script/create_naoty.rb module CreateNaoty def self.run User.create(name: 'naoty') end end CreateNaoty.run if __FILE__ == $0
- 処理の中身をモジュールにまとめておいて、テスト内で実行しやすくしておく。
if __FILE__ == $0
でrequire
されたときにスクリプトが実行されるのを回避してる。
# Guardfile guard 'rspec' do watch(%r{^script/(.+)\.rb$}) {|m| "spec/scripts/${m[1]}_spec.rb" } end
- Guardを使って自動テストをやってるので、スクリプトテスト用の設定を追加しておく。
- これでスクリプトを変更したときに、それのテストを自動で実行するようになる。
まとめ
- 「怖いからテストする」というモチベはわかりやすい。
- 「怖いところをテストする」という方針であれば、「何をテストすべきか」を自ずと意識するようになる。
- rspec-railsで対応できなければ、rspecの便利機能を駆使して試行錯誤する。RSpec bookにお世話になってる。
参考
The RSpec Book (Professional Ruby Series)
- 作者: David Chelimsky,Dave Astels,Zach Dennis,角谷 信太郎,豊田 祐司,株式会社クイープ
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2012/02/22
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